この度、私も法人化を行い、個人事業主からの脱却を果たしました。
私は
非常に憶病で中々、法人化まで踏み切れなかった経緯があります。
今回は
本当に誰でも理解しやすく解説したいと思います。
ちなみに
オススメの著書はこちらです
↓
改訂2版 最新 いちばんわかりやすい 会社のつくり方がよくわかる本 [ 原尚美 ]
何冊かの著書購入をしましたが
経済学など全くやってない私でも理解できる内容だったので
オススメの1冊になります。
私のように小さな個人事業主でも法人にすることは可能です。
そんな方の参考になればいいなと思います。
Table of Contents
個人事業主と法人について
個人事業
個人事業主の場合は非常に簡単です。
お金の計算が出来るだけで容易に独立出来ます。
勿論
資格が必要か?届け出が必要か?
それぞれ
確認が必要になります。
単式簿記のみで申告可能で
事業で使ったお金=経費
事業で得たお金=売り上げ
売り上げー経費=所得になります。
確定申告時は
所得から控除などが行われて
税金が決まります。
社会的に信用が低いため大きな取引などは
難しいケースが多いです。
法人・会社
法人とは
会社を立ち上げる事です。
先ほど
説明した、個人事業主と違い
複式簿記を用いて年間の報告が必要になります。
故に専門知識が無い場合は税理士様にお願いしたり計算できる人間が必要になります。
1年間での決算報告書も必要になるので
私のように専門知識が無ければおとなしく税理士様へお願いしましょう。
年間経費は「税理士費用」が上乗せされます。
税理士費用は税理士事務所でそれぞれ
違いますが
私の場合は1人だったので
費用は
年間25~30万円程でした。
社会的信用が向上し、大きな取引も成立しやすくなります。
納めるべきもの<税金>
10・5・3・1
これが何の数字か分かりますか?
<とうごうさんぴん 坊主丸もうけ>とか言われる言葉があります。
これは、直接税の補捉率のことです。直接税とは個人が国や地方自治体に納める
所得税や住民税のことです。
※捕捉率~税務署が把握している割合です。
「とうごうさんぴん」とは、10割、5割、3割、1割の意味で、「坊主丸儲け」とはゼロのことです。すなわちサラリーマンに対する税の補捉率は10割、自営業は5割、農家は3割、政治家は1割、宗教法人はゼロという意味です。
簡単に説明すると
サラリーマンは「源泉徴収」が行われ完全に所得を把握され、個人事業主は申告制なのでプライベート支出を経費に出来たりするので、5割のみ把握しているという話です。
更に農家は自家消費などもあり、もっと把握出来ません。
政治家はお察しのとおりです、、、
↑
9・6・4も似たような表現です。
個人と法人の違い
個人事業主 | 法人<会社> | |
確定申告 | 単式簿記 | 複式簿記 |
信用性 | 薄い | 非常に高い |
健康保険 | 国民健康保険 | 社会保険 |
年金 | 国民年金(1万5千円のみ) | 国民年金+厚生年金 |
経費の幅 | 狭い | 広い |
簡単に述べると
個人事業主は簡単に開始出来て、経費と収入を抑えて、自分で確定申告をするだけで良い。
けれど、個人事業の場合は
取引き出来ない相手も多く、事業拡大の障壁になりやすい。
逆に会社は司法書士の力を借りて登記を行い
税理士の力を借りて決算報告書の作成などを行うなど
非常にめんどくさくて、経費もかさみます。
しかし、取引相手からの信用も高く
銀行からの資金調達もしやすくなるため、拡大するには必須になる。
誰もが気になる法人化する目安は?
よく言われるのは
法人にするタイミングはいつですか?
ですよね。
僕も散々、調べましたw
私のような
小さな経営をしている方で
調べている方の参考になれば幸いです。
<利益が600万以上ある場合>
純粋に利益が高くなれば法人化する方がお得になります。
その理由を簡単に説明すると日本は「累進課税制度」が
用いられているからです。
累進課税制度は
所得が多ければ多いほど税率を上げるという仕組みです。
稼げば稼ぐほど
税金でがっぽりとられてしまいます。
では
Q.なぜ?会社にした方が良いのでしょう?
A、会社は個人の口座とは全く別になります。
そのため、給料としてもらう事により金額の調整が可能になります。
法人口座にお金を残すことにより、会社のお金として蓄えることが出来ます。
<嫁や子供の状況によって>
奥様がいる方や奥様が産休状態などの際に
会社に雇用されているのか?辞めているのか!で
大きく異なります。
その理由は
国民健康保険には「扶養」という概念がなく、追加で保険料を払わなくてはいけません。
逆に社会保険には扶養の概念があり、追加金を支払わなくても保険を得る事が出来ます。
更に社会保険の場合は「第三号被保険者」という事で
国民年金1万5千円の支払いが免除になります。
個人事業 | 社会保険 | |
年金 | 15000 | 36600 |
月額保険料 | 24166 | 19660 |
嫁(産休)年金 | 15000 | 0 |
合計 | 54166 | 56260 |
明確な計算ではありませんが、大体イメージがついてくれたら良いです。
厚生年金が入る分料金自体は上がってしまいますが、将来の年金に反映される方がお得になります。
※ただし
自分で起業した場合は、事業主負担も計算しなければいけないので
上記の表よりも多く支払いは生じます。
<売上高を気にする方は消費税の事を考えて決めるべきでしょう。>
※消費税は売上高が1000万円以上の場合に発生します。
売上高が1000万円超えるような方は、会社にすると2年間免除になります。
しかし
要件もあります。
①半年の期間に売上高が1000万円を超える!←このような優秀な会社は1年間のみしか消費税は免除されません。
②資本金は1000万円以下でないと免除は受けれない
法人化を決めたら最初にする事
まず
法人化を行うならば
「株式会社」もしくは「合同会社」どちらにするか決めましょう。
ちなみに
私は合同会社にしました。
私が「合同会社」を選んだ理由は
まず
①「定款作成」が安い
②そこまで大規模にする予定が無い
③取引相手が少なく、クライアント相手の仕事では無いからです。
定款作成は会社のルールを決めねばなりません。
そのためには
「司法書士」の方のお力を借りねばなりません。
合同会社の場合は右に書いてある通り「6万円」の費用負担になります。
左は司法書士さんへの報酬になります。
株式会社だと30万円は掛かります。
③取引相手
取引相手がいる商売の場合は一定の信用が必要になります。
そこで
合同会社は「代表社員」
株式会社は「代表取締役社長」の
肩書きになります。
社長の方がカッコいい響きですので選ぶ方もいますし
そもそも
合同会社がまだ世間に認知されていない事もありクライアントから
キョトン顔される可能性もあるわけですw
私のように
患者さん相手だったり、小さな商売の場合は合同会社が良いでしょう。
最も重要な設立の為の手順
- 税理士に相談する→収入や経費について相談が必要
- 会社の名前を考える
- 会社の名前が決まれば「印鑑」を各種作成する→はんこ屋でセットもある
- 自分の実印の「印鑑証明」を発行する→マイナンバーカードがあればコンビニでも可能
- 司法書士に相談し「定款」作成を行う→名前・目的・決算月など決めて臨もう
- 公証役場で定款の認証を受ける(合同会社の場合は省略)
- 資本金を払い込む→法人口座に振り込んだ証明が必要
- 登記書類を作る
- 登記申請を行う
- 登記完了<1~2週間>
- 登記事項証明書・印鑑証明書を取得
というのが大体の流れになります。
税理士選びは重要
最近は、情報を得る事が簡単になり、法人化についても沢山の方がお話していると思います。
私も「ミニマム法人」が理想形で
※ミニマム法人~法人で社会保険を払い+個人事業で所得税を払って合算しないやり方が
良かったのですが、税理士さんに言ったら
「いや、普通に会社で頑張ってください」的な感じで言われました。
勿論、普通に会社で頑張った方が良いので
正論ですが、節税の観点からももう少し傾聴して欲しいという気持ちになりました。
地方の税理士さんだからか
分かりませんが、皆さんも税理士さん選びは慎重に!
※私が頼んだ方も非常に良い方ですけどね。
まとめ
今回は簡単に法人化の目安について
書かせて頂きました。
私は
妻と子供が出来て社会保険に加入したいという理由から
法人化に踏み切りました。
結構、著書などでは
大きな案件の話が多く、私のように年商1千万以下の方の話が少ない為
書いてみました。
法人化で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
専門学校卒のため
経済学に疎く、経営など素人なので
優しい本から勉強しました。
オススメの著書は
改訂2版 最新 いちばんわかりやすい 会社のつくり方がよくわかる本 [ 原尚美 ]
が一番分り易かったと個人的に思いました。
投資に興味ある方は
↓
https://croaのコツコツ道.com/?p=2579
コメントを残す