こんにちは、くろしろです。
普段からコミックシーモアを中心に漫画を読んでいます。
今回紹介するのは、
『偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう ~お望みの“恋多き女”を演じているのに夫の様子がおかしい~』です。
タイトルを見ると、
「悪女系の令嬢ものかな?」
と思うかもしれません。
間違ってはいません。
私も最初はそんな印象でした。
しかし、実際に読んでみると少し違います。
この作品で面白いのは、
悪女でもなければ遊び人でもない2人が、お互いのために必死に演技していること。
しかも、その演技が原因で話がどんどん噛み合わなくなっていきます。
個人的には、
「もう普通に話せば全部解決するだろ!」
と言いたくなるような2人のすれ違いが、この漫画の一番面白いところでした。
Table of Contents
結論|勘違い系ラブコメが好きならかなり読みやすい

最初に結論から言うと、
恋愛初心者同士の勘違い・すれ違いを楽しむ作品です。
主人公のリネットは悪女を演じています。
夫となるアルフレイドは遊び人を演じています。
ところが、
実際には2人とも恋愛経験がほとんどありません。
お互いが、
「相手は恋愛上級者だ」と思い込んでいるのに、
実際には初心者同士。この構図が非常に面白いです。
『偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう』とは?
原作は柊一葉先生、漫画は大川なぎ先生。
講談社の「異世界ヒロインファンタジー」作品です。
2026年8月現在、コミックスは4巻まで発売されています。4巻は2026年5月29日発売、160ページ、定価792円です。
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう |
| 漫画 | 大川なぎ |
| 原作 | 柊一葉 |
| 出版社 | 講談社 |
| ジャンル | 異世界・恋愛・ファンタジー |
| 既刊 | 4巻 |
| 完結 | 未完結 |
あらすじ|姉の代わりに嫁ぐことになったリネット

主人公はリネット。
彼女は姉の代わりに、アルフレイドと結婚することになります。
しかしアルフレイドには、
「遊び人」という噂がありました。
さらに彼が求めているのは、男を手のひらで転がせるような女性。(もうこの時点で頭おかしいやろ!!ってツッコミたくなりますよね)
そこでリネットは、結婚生活を続けるためにアルフレイド好みの女性になろうとします。
つまり――
恋多き悪女を演じることに。
ところが、いくら頑張ってもアルフレイドの反応がおかしい。
それもそのはず。
実はアルフレイドも遊び人ではありません。むしろ超がつくほどの恋愛初心者でした。
なぜ恋愛初心者の2人がこんなことになった?
そもそも、なぜこんなややこしい状況になっているのでしょうか。
簡単に整理すると、
- アルフレイドは王妃から結婚を斡旋されるのが嫌で、条件として「遊び人の女性がいい」と無理難題を言う
- ところがアルフレイド自身は誠実な性格で、本当に遊び人の女性が来てもきちんともてなそうとする
- リネットは双子の姉・マリアローゼの身代わりとして嫁いできた
- 本来のリネットは読書好きで、戦争軍記などを好む古風な女性
- 一方のマリアローゼは奔放で、リネットの名前を使って行動することもある
- 王妃には、王位継承権を持つアルフレイドにまともな結婚相手を与えたくない思惑がある
こうして、
「遊び人を求めているアルフレイド」×「悪女を演じるリネット」
という、とんでもなく面倒な夫婦が誕生します。
もうこの時点で、
「普通に話せ!!」と言いたくなります
面白い① リネットの「悪女」が無理をしすぎている

ここが個人的にはかなり好きなところです。
リネットは、根っからの悪女ではありません。
むしろ、読書が好きで戦争軍記などが好きで古風な人間です。
それなのに、「アルフレイド様はこういう女性が好きなんだ!」
と思って一生懸命悪女になろうとします。
当然、無理があります。読者側は事情を知っているので、
「いや、それ逆効果じゃない?」と思いながら見られる。
このズレが面白い。
そして2巻では、無理をして悪女を演じ続けたリネットが体調を崩してしまいます。
化粧もできず、本来の自分を見せることになってしまったことで二人の関係にも変化が生まれます。
面白い② アルフレイドも遊び人ではない

そして、この漫画をさらに面白くしているのがアルフレイド。
リネットだけが演技しているなら、よくある設定です。
しかし、アルフレイドも演技しています。
遊び人として振る舞っているのに、実際には超ピュア。
リネットから見ると、「女性の扱いに慣れた男性」。
しかし読者から見ると、
「この人も全然慣れてないじゃん」となります。
むしろ、少し上手くいった時のどや顔が面白いです。私も男なのでそうならない気持ちは分からなくもないです。
そして個人的に面白かったのが、悪女を演じているリネットを見ながら、アルフレイドが内心であれこれ評価しているところです。
分かりやすく言えば、「ギャル系リネット」と「清楚系リネット」のどっちが好みなんだ?という感じ。
しかもアルフレイド本人は恋愛初心者なのに、少し上手くいくと「俺、今かなり上手くやったのでは?」みたいなドヤ感を出してくる。
私も男なので、その気持ちは分からなくもないです(笑)。
でも、お前も初心者だからな!とツッコミながら読めるのが面白いところでした。
リネット
「もっと悪女らしくしないと!」
アルフレイド
「もっと遊び人らしく振る舞わないと!」
↓結果 読者は
「2人とも何やってるんだ……」この構図です。
面白い③ 両片思いとは少し違う「両方演技」
個人的に、この作品の特徴はここだと思います。
恋愛漫画では、両片思いという設定は珍しくありません。
でもこの作品は、
両方が別人を演じている。
リネット
→ 悪女のフリ
アルフレイド
→ 遊び人のフリ
さらに、
相手が演技していることを知らない。
だから会話するたびに認識がズレていきます。
この仕組みがかなり上手くできています。
3巻から少し雰囲気が変わる
ずっと悪女と遊び人の演技だけで進むわけではありません。
風邪をきっかけに、お互いの素顔に触れた2人。
リネットも悪女を演じることをやめて、少しずつ自分らしく生活するようになります。
ところが――
素の自分を出せるようになっても、すれ違う。
3巻では街へデートに出かけても、また二人の認識がズレていきます。
ここから単純な「正体がバレるか?」だけではなく、
リネットとアルフレイド自身の恋愛として話が進んでいくのも良かったところです。
4巻では政略結婚そのものにも話が広がる
4巻になると、アルフレイドと不仲なレックス侯爵や、王太子エリックも登場。
エリックからリネットに、この結婚を続ける覚悟を問うような展開になります。
さらに王命による結婚そのものを取り消せる可能性まで提示されます。
最初は、「悪女を演じなきゃ!」だったリネットが、
「私は本当にここにいたいのか?」という段階まで進んでいく。
ここは1巻から読んできた人ほど面白くなってくる部分だと思います。
個人的にこの漫画が合う人
おすすめしやすいのは、
- 勘違い系ラブコメが好き
- 悪役令嬢・令嬢ものが好き
- 重すぎる恋愛漫画は苦手
- 不器用な男性キャラが好き
- 徐々に距離が縮まる夫婦が好き
- 絵が綺麗(読みやすい)
という人です。
逆に、
最初からガンガン溺愛してほしい人
には少しじれったく感じるかもしれません。
この漫画は、
「早くくっつけ!」
と思いながら読むタイプの作品です。
『偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう』の評価
総合評価:★★★★☆ 4.0
ストーリー
★★★★☆
キャラクター
★★★★☆
恋愛
★★★★☆
コメディ
★★★★☆
読みやすさ
★★★★★
特に評価したいのは、
主人公だけではなく、夫側も恋愛初心者という設定。
片方だけが勘違いしている作品とは違って、
2人ともズレているから面白い。
ここがこの漫画の強みだと思います。
まとめ|悪女×遊び人だと思ったらピュア×ピュアだった
『偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう』は、
悪女を演じるリネットと、
遊び人を演じるアルフレイド。
そんな2人の結婚から始まるラブコメです。
タイトルだけを見ると悪女ものに見えますが、
実際に読んでみると、
「恋愛初心者同士のすれ違い夫婦」
という表現の方が近いと思います。
お互い相手に合わせようとしているのに、
その前提がそもそも間違っている。
この噛み合わなさが面白い作品でした。
こんな人なら読んでみてほしい
個人的には、勘違い・すれ違い系のラブコメが好きなら1巻を読んでみてほしい作品です。
逆に、最初から強烈な溺愛やテンポの速い恋愛展開を求める人には、少しじれったいかもしれません。
私はこの「お互い恋愛初心者なのに恋愛上級者を演じている」という設定が好きだったので、4巻まで楽しく読めました。
- 偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう1巻はこちら
- 偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう2巻はこちら
- 偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう3巻はこちら
- 偽りの悪女ですが末永く幸せになりましょう4巻はこちら









