『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』に登場するレング・サレマキアは、総督の息子。自由奔放で、自分の気持ちに正直な少年です。
その率直さから交渉の場で失敗することもありますが、レングの魅力は、そこで終わらないところ。
自分の未熟さを認め、人に頭を下げ、ミーシアンのために努力する。 アルスやリシア、ルメイルとの出会いを通じて成長していきます。
この記事では、レングの人柄と成長を、海賊襲撃・パラダイル交渉・漫画16巻の描写から紹介します。
※漫画16巻までのネタバレを含みます。
Table of Contents
レング・サレマキアはどんな人物?
レングの特徴は、自由奔放で正直なことです。
思ったことを隠さず口にするため、周囲が対応に困る場面もあります。一方で、ミーシアンを大切に思う気持ちに偽りはありません。
ただ、故郷を愛する気持ちと、実際に故郷の役に立つ力は別です。
レングはアルスたちとの関わりの中で、その違いに向き合っていきます。
レングのエピソード
ここは筆者の解釈が入ります。
- 海賊襲撃で描かれた、アルスとの考え方の違い→アルスなりの領主の在り方を視る
- パラダイル交渉で金貨2,000枚を明かしてしまう→「想い」を成し遂げるを学ぶ
海賊襲撃で描かれた、アルスとの考え方の違い

海賊に襲撃された際、レングは海賊をすぐに縛り首にするべきだと主張します。
それに対するアルスの考え方は、領主と民の信頼関係を重視するものでした。
領主が民を信じなければ、民からも信じてもらえない。たとえ裏切られても、信じることを繰り返すことで、いつか信頼につながるのではないか――という考えです。
相手をすぐに罰しようとするレングと、信じる可能性を残そうとするアルス。
この場面では、領主としてのアルスの姿勢と、レングの率直な反応の違いが描かれています。
パラダイル交渉で金貨2,000枚を明かしてしまう

レングの正直さが、交渉で裏目に出る場面もあります。
パラダイル交渉で、持ち金が金貨2,000枚あることを明かしてしまうのです。
交渉では、何でも正直に話せばよいとは限りません。しかし、レングにはアルスやリシアの駆け引きが、嘘をついているように見えました。
ミーシアンを本当に愛しているのなら、なぜ嘘をつくのか。
その憤りには、レング自身の正直さと、故郷への思いが表れています。ただ、この時点では、立場の違う人が何を背負っているのかまでは理解できていませんでした。
ルメイルの言葉で知った「弱い立場から守る方法」
そんなレングを諭したのが、幼いころから彼の面倒を見てきたルメイルです。
権力のある立場なら、嘘やお世辞に頼らずに済むかもしれない。しかし、力のない者は、守りたいものを守るために、嘘や駆け引きを使わなければならないこともある。
ルメイルは、アルスたちもレングと同じように、ミーシアンを大切に思っていることを伝えます。
やり方が違うからといって、故郷を思う気持ちまで違うわけではない。
ルメイルの言葉は、レングが自分の見方を変えるきっかけになります。
リシアに頭を下げ、正直さを交渉の力に変える
その場を飛び出してしまったレングですが、その後、リシアに頭を下げます。
自分の未熟さを認め、ミーシアンの役に立つために教えを求めたのです。
ここが、レングの大きな魅力だと思います。
総督の息子という立場に甘えず、自分に足りないものを学ぼうとする。言い争った相手にも、頭を下げることができます。
その後のレングは、1週間にわたって晩餐会に足を運び、独立を望んでいるのはバサマーク陣営だという噂を広めます。
そこで力になったのが、これまで交渉の弱点になっていた正直さでした。
正直者のレングが伝えるからこそ、話を信じてもらえる。
1週間の働きかけが実を結び、協力を得ることにつながります。レングの成長は、性格を捨てることではなく、自分の持ち味を役立てる方法を学ぶことだったのです。
漫画16巻ではセンプラーの領主に!努力が能力にも表れる

パラダイル交渉での経験を経て、レングはミーシアンのために努力を重ねていきます。
漫画16巻では、三大都市の一つであるセンプラーの領主に任命されます。
さらに、アルスが鑑定した際には、能力値が大幅に上昇していました。
アルスも、その成長を自然なものとして片づけず、レングが努力してきたことを感じ取ります。
交渉で失敗した少年が、学び、行動し、大きな都市を任される人物へ成長する。
以前の姿を知っているからこそ、この変化には感慨があります。
レングの魅力は、未熟さを認めて行動できること
レングは、最初から何でもできる人物ではありません。
正直すぎて交渉で失敗し、アルスやリシアの考えを理解できず、感情的になることもあります。
それでも、自分の未熟さを認め、教えを求め、実際に努力できる人物です。
- アルスから、民との信頼を重んじる姿勢に触れる。
- ルメイルから、立場によって守り方が違うことを学ぶ。
- リシアに教えを乞い、自分の正直さを交渉に役立てる。
レングは、ミーシアンを愛する気持ちを、少しずつ行動と実力に変えていきます。
正直で未熟だった少年が、その正直さを持ったまま頼もしくなっていく。 そこが、レング・サレマキアの成長を見守りたくなる理由です。













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