『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』のボロッツ・ヘイガンドは、サイツ軍の総指揮官を務め、アルスたちの前に立ちはだかる人物です。
強みは、戦況を読む観察力と、相手に合わせて戦い方を変える柔軟さ。カナレ防衛戦で退けられた後も、領内を乱す工作や暗殺、鑑定眼への対策でアルスを苦しめます。
この記事では、ボロッツの能力と手強さを、次の4つの流れで紹介します。
- カナレ防衛戦で見せた指揮と観察力
- 防衛戦後の敗残兵を利用した工作
- 暗殺と鑑定眼を封じる策略
- パラダイル州と組んだ新たな戦い
※カナレ防衛戦後の展開を含むネタバレがあります。
Table of Contents
ボロッツ・ヘイガンドとは?政治と計略に優れたサイツの指揮官

ボロッツは、バサマーク側の要請を受けてカナレへ侵攻するサイツ軍を率います。
アルスの鑑定でも、幅広い能力の高さが示されています。
| 能力 | 現在値 | 最大値 |
|---|---|---|
| 統率 | 85 | 91 |
| 武勇 | 71 | 77 |
| 知略 | 85 | 90 |
| 政治 | 92 | 95 |
※数値は作中の鑑定時点。野心は20。兵科適性は歩兵・騎兵がA、計略がSで、その他はCです。
特に目を引くのは政治92と計略適性S。戦場で兵を動かすだけでなく、人の欲や疑いまで利用する、その後の手口にもつながる能力です。
一方で、武勇も71あります。策を考えるだけの人物ではなく、自らアルスへ攻めかかる場面も見せます。
計略適性がSで知略が高いは恐ろしいです。その一端を紹介していきます。
①カナレ防衛戦
サイツ軍がアルスの領に8万という大群で侵攻してきました。
その時のボロッツの知略を物語るのがこちら
- 鹿を使った渡河地点の発見
- 膝と足首の違いで見つけた相手の戦略
- 追い詰められて敵大将の首を真っ先に狙いに行く勇猛さ
28,000対80,000でも、簡単には崩せなかったカナレ軍
カナレ軍28,000人に対し、サイツ軍は80,000人。約2.9倍の兵力差がありました。
しかし、内乱続きで疲弊していたサイツ軍に対し、カナレ側は先制攻撃を仕掛けます。橋を落として渡河する敵を迎え撃ち、リーツやムーシャ、シャーロットらの連携で初戦を制しました。
兵数で勝っていても押し切れない。この状況から、ボロッツがどう突破口を作るかが見どころです。
シカを追い立て、新しい渡河地点を発見

時間を稼いだアルスたちは、渡河地点に陣地を築きます。
そこでボロッツが始めたのは、意外にもシカ狩りでした。大量のシカを集め、一斉に放して追い立てます。
追われたシカが川を渡ることで、別の渡河地点を探し出したのです。
正面から陣地を突破するだけでなく、動物の行動を利用して進路を見つける。発想を切り替える柔軟さが分かります。
渡河を許したリーツ軍は撤退。ブラッハムジョーとザットが率いる精鋭部隊の働きもあり、退却を成功させました。
伝令の「膝」と「足首」の違いから水位低下を見抜く

その後、アルス側はファムが奪った魔力水と、シンが開発した小型飛行機を活用。相手から目視できない位置から魔法を叩き込む攻撃で優勢に立ちます。
ボロッツは即座に撤退を指示し、自ら残って状況を確認しました。
ここで注目したのが、報告に来た伝令の濡れ方です。
- 最初の伝令は、膝まで濡れていた。
- 次の伝令は、足首までしか濡れていなかった。
ボロッツは、この違いから短時間で川の水位が下がっていると気づきます。そこから、上流で水をせき止め、撤退するサイツ軍を鉄砲水で襲う策を見抜きました。
敗勢でも、伝令の足元から敵の次の一手を読む。ボロッツの観察力が際立つ場面です。
自らアルスを狙うも、反撃を受けて撤退

全軍がぶつかり合う局面では、ボロッツ自身がアルスへ突進します。
槍による攻撃に加え、右手の剣で首を狙いますが、アルスはあえて鎖帷子で攻撃を受け、反撃。ボロッツに一太刀を入れて負傷させ、撤退へ追い込みました。
カナレ防衛戦はアルス側が侵攻を退け、15巻の和平交渉へつながります。ただし、これでボロッツとの対立が終わるわけではありません。
②防衛戦後の工作|敗残兵を山賊化するよう誘導
戦場で退けられた後、ボロッツはミーシアン側の領内を乱す方向へ動きます。
その一つが、サイツの敗残兵を、ミーシアンが管理する土地で山賊化するよう誘導する工作です。
ポイントは、直接の命令ではなく、そう動くように仕向けること。正規軍同士の戦いが終わっても、領内で治安が乱れれば、アルスたちは対応に追われます。
相手を戦場で倒すだけが攻撃ではない。領地を治める側の負担まで狙うところに、ボロッツの厄介さがあります。
③暗殺と鑑定眼への対策|アルスの強みを逆手に取る
鑑定眼を利用した刺客の送り込み
ボロッツは、アルスの鑑定眼を逆手に取り、刺客を送り込む策にも出ます。
アルスにとって鑑定眼は、優秀な人材を見つける大きな武器です。しかし、相手がその能力を知っていれば、鑑定されることを前提に接近する余地も生まれます。
敵の強みを知り、そこを攻める。
暗殺者(ゼツ)本名不詳ですが、鑑定眼を誤魔化す術を持っていますが詳細は不明
使うことをためらわせる
さらにボロッツは、アルスが存命である状況での話し合いでも策を仕掛けます。
鑑定眼に関する情報の一部をあえて渡し、猜疑心をあおるのです。
ここでの「鑑定眼を封じる」は、能力そのものを消すという意味ではありません。
情報を使って疑いを生み、アルスが鑑定眼を使う判断を鈍らせようとするものです。
便利な能力があっても、それを安心して使えなくなれば判断は難しくなります。武力では届かない部分へ切り込む、ボロッツらしい策略です。
④最新刊での戦い|パラダイル州と組み、北から攻める
その後の戦いでは、サイツ側がパラダイル州と組み、北から攻める展開になります。
カナレへの侵攻だけを繰り返すのではなく、攻める方向や協力相手を変えることで、アルスたちに新たな対応を迫ります。
この局面でアルスに与えられた国王からの指示は、西から侵攻して時間を稼ぐことでした。
しかしアルスは、戦いが長引けば被害も増えると考えます。そこで飛行船を使って一気に乗り込み、圧倒的な速さで砦を制圧していきました。
策を重ねるボロッツに対し、アルスは仲間の技術力と行動の速さで対抗する。ここでも、一人の能力だけでは決まらない戦いが続いています。
なお、クランとバサマークの争いは、15巻でクランの勝利によって決着しています。この最終決着にアルスたちの直接介入はありませんが、ボロッツとの対立はその後も続きます。
ボロッツの手強さは、敗れた後も攻め方を変えてくること
ボロッツは、カナレ防衛戦ではアルスたちに退けられました。それでも、その後の脅威がなくなったわけではありません。
- シカを利用して、守りを崩す渡河地点を探す。
- 伝令の濡れ方から、水位の変化と敵の策を読む。
- 敗残兵を利用し、相手の領内を乱す。
- 刺客や情報で、鑑定眼への対策を仕掛ける。
- 協力相手と攻める方向を変え、再び侵攻する。
ボロッツの面白さは、負けても同じ方法に固執せず、次の手を打ってくるところです。
アルスの鑑定眼と仲間の力に、観察力・計略・政治の力でどう対抗するのか。今後の戦いでも目が離せない敵将です。
今までアルスは強い家臣を集めるいわばチート級のアドバンテージを持っていました。しかし、それを脅かす存在であるボロッツの登場で筆者は鑑定スキルで成り上がるのコミック発売日に即時買う様になりました。無双できるのも作品の醍醐味ですがそれを打ち破る敵がいてこそ盛り上がるので次巻の発売も楽しみです。













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