※『皇國の双璧 傷モノの花嫁 外伝』の結末までのネタバレを含みます。
今回は結末と筆者の考えも含んだ記事になります。
『傷モノの花嫁』の外伝『皇國の双璧』は、青樹志苑と藤堂悠生の過去を描いた物語です。
幼い頃から許嫁だった2人ですが、悠生が胸に傷を負ったことをきっかけに、志苑の婚約相手は義妹の鈴音へ変更されてしまいます。
傷を負った事で「欠陥品」扱いを家でされた悠生は志苑との婚約を破棄させられます。
今回は、2人の結末、雌雄太刀に込められた想い、鈴音が志苑に執着した理由を整理しながら、読んだ感想をまとめます。
ネタバレを避けたい方は、先に『皇國の双璧』の作品紹介をご覧ください。
Table of Contents
結末ネタバレ|志苑と悠生は最後にどうなる?

志苑は最初から悠生を諦めて無かったので当主になり、邪魔されないようになってから結納時に改めて悠生と愛を確かめ合った。
悠生はなぜ志苑を諦めようとしたのか
- 義妹を守った傷が、婚約変更の理由になる(青木ではなく藤堂家が妹に替えて頼んだ)
- 悠生の受け止め方と、志苑の気持ちは同じではない
義妹を守った傷が、婚約変更の理由になる
悠生は幼い頃、義妹を守ったことで胸に大きな傷を負います。(傷モノ)
しかし、その傷を理由に志苑との婚約を失い、婚約相手は義妹へ変更されてしまいました。
誰かを守って負った傷なのに、その傷によって自分の価値まで否定されてしまう。
悠生は、自分自身も傷を恥じ、志苑を諦めようとします。
実際は青樹家から破断申し入れではなく、藤堂家から妹に変えてくれと打診があった。
【追記:悠生が傷や結婚について、どのように考えていたかが分かる場面】
悠生の受け止め方と、志苑の気持ちは同じではない
悠生は自分が「欠陥品」になったと思い自己肯定感が下がり、志苑は悠生に好きな人が出来たのかと思っていた。
この作品では、前半の悠生の視点に加え、後半で志苑側の事情が描かれます。
志苑がずっと好きだった。でもそれが叶わぬなら戦いに生き志苑と皇国を護る。
一貫して悠生が好き。
私は、この視点の切り替わりによって、それまで読んできた場面の印象がどう変わるかに注目しました。
志苑はなぜ悠生に「雌雄太刀」を渡した?
雌雄太刀は、二振りで一対の刀
志苑が悠生に渡した雌雄太刀は、二振りで一対となる刀です。
2振り揃えば治癒力向上する程の効果を発揮するが離れ過ぎれば制作者を襲う呪いの刀。
悠生は志苑から離れようとしているのに、志苑は彼女にこの刀を渡しています。
志苑が絶対に悠生を手放さないという気合を感じます。
志苑が刀に込めていた本当の想い
- 雌雄太刀を渡した理由=悠生が必要とする時に傍に居たい
- 志苑の意図が分かる行動や場面=刀を制作する場面で想いが語られる。
鈴音はなぜ志苑に執着した?
鈴音が志苑との結婚に求めていたもの
悠生の義妹である鈴音は、志苑との関係を考えるうえで欠かせない人物です。
- 藤堂家分家の出で悠生の義妹
- 志苑の「地位」「名誉」「豊かさ」「美しさ」が欲しい(承認欲求おばけ)
- すべてを持つ志苑が欲しかった
- そのため、紅葉御前と契りを交わす

鈴音の行動は、どんな結末を招いた?
- 鈴音が取った行動と、その結果=紅葉御前と契り、悠生を排除しようとした
- 鈴音の結末=分家すら無くなり、ウェイトレスとして働いている「母を見返す相手を物色」
感想|2人の視点を知ることで、物語の印象が変わる
志苑の事情を知ってから、前半を読み返したくなる
この作品は、悠生の視点から読んだときと、志苑側の事情を知った後で、同じ行動の受け止め方が変わる構成です。
悠生は強いけど可哀そうな人だと思いながら読み進めました。しかし、私が個人的に思ったのは「青樹志苑」がとんでもない素敵な男だったことが救いでした。
もう一組の「傷モノの花嫁」として感じたこと
傷が出来て婚約破棄→「傷モノの花嫁=悠生」だと思っていたけど実は妹の鈴音が「傷モノの花嫁」だった!?
ここは解釈によってですが作中で悠生は欠陥品と呼ばれ、鈴音は紅葉御前と契り「傷モノ」と明言されています。
私は傷モノの花嫁は傷を負い、居場所を無くした者の事を指していると思っています。
まとめ|『皇國の双璧』の結末と人物の想い
『皇國の双璧』で押さえたいのは、次の3点です。
- 志苑と悠生の結末:ちゃんと結ばれて子供も出来る
- 雌雄太刀を渡した理由:悠生が自分を求めた時には傍に居たい
- 鈴音が志苑に執着した理由と、その決着:すべてが欲しかった。最終的には分家は取り潰し
ほかの外伝にも興味がある方は、外伝一覧・読む順番もご覧ください。













無事、結ばれて外伝の最後は悠生が妊娠しています。