こんにちは、くろしろです。
普段からコミックシーモアを中心に漫画を読んでいますが、今回紹介する『傷モノの花嫁』は、私にとって少し特別な作品です。
というのも、
私がコミックシーモアを見るようになったきっかけが『傷モノの花嫁』でした。
それまではジャンプ系を中心とした王道漫画を読むことが多く、シンデレラストーリー系の漫画はほとんど読んでいませんでした。
ところが『傷モノの花嫁』を読んでから、
「こういう漫画も面白いな……」
となり、気がつけばシンデレラストーリーや令嬢ものなど、今まで読まなかったジャンルまで読むようになりました。
現在はコミックス11巻まで読んでいます。
そのうえで言います。
私は『傷モノの花嫁』をかなり推します。
特に好きなのが主人公・菜々緒。
美人だから好きというだけではありません。
理不尽な目に遭っても優しさを失わず、夜行のために自分も強くなろうとする、たくましい女性です。
今回はそんな『傷モノの花嫁』の魅力を、11巻まで読んだ感想を交えながら紹介します。
※この記事には物語序盤~中盤のネタバレを含みます。
Table of Contents
『傷モノの花嫁』とは?
『傷モノの花嫁』は、友麻碧先生原作、藤丸豆ノ介先生による漫画作品です。
妖怪が存在する和風ファンタジーの世界を舞台に、「傷モノ」と呼ばれて虐げられてきた菜々緒と、紅椿家の若き当主・紅椿夜行を中心に物語が進みます。
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 傷モノの花嫁 |
| 原作 | 友麻碧 |
| 漫画 | 藤丸豆ノ介 |
| ジャンル | 和風ファンタジー・恋愛・シンデレラストーリー |
| 主人公 | 菜々緒 |
| 主な相手役 | 紅椿夜行 |
| コミックス | 11巻まで読了 |
| 個人的評価 | かなりおすすめ |
『傷モノの花嫁』のあらすじ
主人公の菜々緒は、白蓮寺家に属する美しい女性です。
もともとは白蓮寺家の次期当主・白蓮寺麗人の花嫁になる予定でした。
ところが、菜々緒の人生はある出来事を境に一変します。
森であやかしに攫われ、額に「妖印」と呼ばれる傷を負ってしまったのです。

それまでとは周囲の態度が一変。
菜々緒は「傷モノ」と呼ばれるようになり、素顔を隠すために猿面をつけさせられ、白蓮寺の里で虐げられる生活を送ることになります。
さらに麗人との婚姻もなくなり、代わりに従姉の暁美が麗人の妻となります。
しかし、そんな菜々緒の人生を大きく変える人物が現れます。
それが、紅椿夜行です。
紅椿夜行との出会いから菜々緒の人生が変わる
紅椿家は、白蓮寺家よりもさらに格上の家柄。
その当主である紅椿夜行が花嫁を探すために白蓮寺の里を訪れます。
実は夜行はその前にも菜々緒を見かけています。
菜々緒がお面をつけた状態で水浴びをしていたところを、夜行が偶然目撃していたのです。
そして再び二人が大きく関わることになるのが、妖怪による襲撃でした。
妖怪に襲われた子供を、菜々緒が身を挺して守ります。
しかも、その子供は自分を貶めた暁美と麗人の子供。
私はこの場面に、菜々緒という女性の性格がかなり表れていると思っています。
自分を酷い目に遭わせた人間の家族だから見捨てる。
そんな選択を菜々緒はしません。
自分が傷つく可能性があっても子供を守る。
夜行はそんな菜々緒と再会し、やがて彼女を見いだすことになります。
私が『傷モノの花嫁』を好きな理由
菜々緒が「守られるだけの主人公」ではない

シンデレラストーリーと聞くと、
「虐げられていた女性が、身分の高い男性に見初められて幸せになる」
という展開を想像すると思います。
『傷モノの花嫁』にも確かにその要素があります。
でも、私が菜々緒を好きなのはそこではありません。
菜々緒自身が強いんです。
もちろん霊力だけの話ではありません。
酷い扱いを受け続けても、人としての優しさを失わない。
紅椿家へ行って環境が変わってからも、ただ幸せを享受するだけではありません。
むしろ、
「自分も夜行の力になりたい」と動き始めます。
私はここが非常に好きです。
夜行もまた「救われる側」なのがいい
紅椿夜行は、圧倒的な立場と力を持っています。
一見すると、
不幸な菜々緒を救い出してくれる完璧な男性に見えます。
ところが夜行自身にも大きな悩みがあります。
夜行は先祖返りによる特殊な性質を持っており、吸血衝動を抱えています。
そのため過去には元婚約者にも受け入れてもらえず、実の母親からさえ嫌悪されてしまいます。
強い立場にいる夜行もまた、ずっと傷ついてきた人物なんです。
そして、その事情を知った菜々緒はどうするのか。
嫌悪するのではありません。
むしろ夜行をもっと大切にしようとします。
ここが『傷モノの花嫁』の好きなところです。
「菜々緒が救われて終了」ではない
序盤だけを見ると、
菜々緒
↓
白蓮寺で迫害される
↓
格上の紅椿夜行に見初められる
↓
幸せになる
という王道シンデレラストーリーに見えます。
しかし、物語はそこで終わりません。
むしろ紅椿家へ行ってから、菜々緒自身の物語が始まっていきます。
夜行の抱えている問題を知り、
「夜行の力になりたい」と思うようになる菜々緒。
さらに、自分自身が持っている高い妖力についても学ぼうとします。
物語が進むにつれて、夜行に守られる菜々緒から、
夜行と一緒に歩いていく菜々緒へ変わっていく。
この成長がいいんです。
これは本当にありがちなんですが「シンデレラストーリー」はざまぁー展開になったらそこで終わってしまう気持ちになります。私だけかもしれませんが虐げていた相手がどん底に落ちれば満足してしまいますがこの作品は「そのような背景」があった。そこからちゃんと物語の核があると思える程、話が面白いです。
菜々緒の「料理」も重要な設定

個人的に面白いと思ったのが料理です。
この世界では、霊力の高い人物が作った料理には力が宿ります。
霊力の高い菜々緒が作る料理は美味しいだけではなく、食べた人に力を与えます。
白蓮寺で迫害されていた頃ですら、菜々緒は料理を作らされていました。
つまり菜々緒は「傷モノ」と蔑まれながらも、実際には非常に高い力を持っていたわけです。
紅椿家へ移ってからは、この料理も菜々緒と夜行たちをつなぐ大切な要素になっていきます。
戦闘だけでなく、食事や日常生活を通して人との関係が描かれるのも『傷モノの花嫁』の好きなところです。
暁美は個人的には救いようがない
菜々緒がここまで酷い生活を送ることになった原因の一つが、従姉の暁美です。
暁美が菜々緒を陥れた理由は、かなりシンプル。
嫉妬です。
菜々緒の美しさや立場に対して、
「自分の方が上であるべき」という感情を持っています。
私はこういうキャラクターに対して、
「実は辛い過去があって……」
みたいな展開が来るのかなと思うこともありますが、暁美については個人的には擁護できませんでした。
菜々緒から麗人との婚姻を奪い、傷モノとなった菜々緒をさらに追い込んでいきます。
だからこそ、その嘘が明らかになっていく展開にはかなり爽快感があります。
白蓮寺麗人も途中からかなり怖い
もう一人忘れてはいけないのが、白蓮寺家の次期当主・白蓮寺麗人です。
菜々緒に妖印が刻まれてから、麗人の態度は一変します。
ところが紅椿夜行が菜々緒を見いだすと状況が変わります。
もともと菜々緒は非常に美しい女性。
その菜々緒を格上の紅椿家へ渡すことが惜しくなった麗人は、菜々緒に執着するようになります。
最終的には、「側室にしたい」とまで言い出します。
ここまで来ると個人的には恋愛というより、かなりストーカーに近い印象でした。
自分が菜々緒を大切にしなかったにもかかわらず、他の男性から評価された途端に惜しくなる。
この麗人と、最初から菜々緒自身を見ようとする夜行との違いも分かりやすいです。
白蓮寺家の没落まで含めて爽快感がある
もちろん私は菜々緒と夜行の関係が一番好きですが、
シンデレラストーリーとしての逆転劇もしっかりあります。
菜々緒を傷モノとして扱ってきた白蓮寺。
菜々緒を陥れた暁美。
菜々緒を手放したにもかかわらず、後になって執着する麗人。
物語が進むにつれて暁美の嘘なども明らかになり、白蓮寺家も没落していきます。
序盤の菜々緒の扱いを見ているだけに、この辺りはかなりスッキリしました。
ただ、『傷モノの花嫁』が面白いのは、
「ざまあ!終わり!」
にならないところ。
菜々緒は白蓮寺への復讐などは考えない所も良いですね。もっと先を見ています。
物語が進むと「菜々緒自身の謎」にも踏み込んでいく
ここからは少しネタバレが強くなります。
序盤では、菜々緒は猩猩に攫われて妖印を刻まれたことで「傷モノ」になったと思われていました。
しかし物語が進むにつれて、菜々緒自身が持つ高い妖力や特殊な力について明らかになっていきます。
そして9巻以降では、額の傷についても序盤とは違った意味が見えてきます。
私はここも面白かったです。
最初は、
「不当に虐げられた女性が幸せになる物語」
として読んでいたのに、巻数が進むほど妖怪・妖力・紅椿家、そして菜々緒自身の秘密へと世界が広がっていきます。
恋愛だけで11巻まで引っ張っている作品ではありません。
11巻まで読んでも菜々緒が好き
私は現在11巻まで読んでいます。
そのうえで改めて思うのが、
やっぱり菜々緒がいい。
美人。
優しい。
料理もできる。
妖力も高い。
でも、それだけではありません。
夜行に救ってもらったから依存するのではなく、
「今度は自分が夜行の力になりたい」と努力する。
自分の力について知ろうとする。
必要なときには自分から行動する。
私がこの作品を推したい最大の理由は、そんな菜々緒の人間性です。
『傷モノの花嫁』はこんな人におすすめ
特におすすめしたいのは、
- 虐げられ主人公の逆転劇が好き
- シンデレラストーリーが好き
- 和風ファンタジーが好き
- 妖怪ものが好き
- ざまあ展開が好き
- 守られるだけではない女性主人公が好き
- 一方的な溺愛だけでは物足りない
- 主人公と相手がお互いを支える関係が好き
- 絵が綺麗なのが良い
という人です。
逆に、
恋愛要素をまったく求めていない人には少し合わないかもしれません。
少女漫画特有の描写は多々あります。
私もハマった作品なので、苦手じゃなければ
「普段は少年漫画ばかり」という男性にも一度読んでみてほしいです。
まとめ 私の漫画の好みを変えた作品
『傷モノの花嫁』は、私にとって単なるおすすめ漫画ではありません。
それまでジャンプ系の王道漫画を中心に読んでいた私が、
シンデレラストーリー系の漫画を読むようになったきっかけの作品です。
そしてコミックシーモアを見るようになったきっかけでもあります。
最初は、
「傷モノと呼ばれた女性が格上の男性に見初められる物語」
なのだと思っていました。
確かに、それも間違いではありません。
でも11巻まで読むと、それだけではないことがよく分かります。
傷つけられても優しさを失わなかった菜々緒。
誰にも理解してもらえなかった部分を抱える夜行。
夜行に救われた菜々緒が、今度は夜行の苦しみを理解し、彼の力になろうとする。
お互いに足りない部分を補いながら、一緒に前へ進んでいく二人が私は好きです。
シンデレラストーリーが好きな方はもちろん、
「守られるだけではない、強くたくましい主人公が好き」という方にもおすすめしたい作品です。
家の家格の話も合ったりとしっかり内容のある素晴らしい作品だと思います。
皆様も何か本を読みたいと思った時には手に取って欲しい作品です。












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