『鑑定スキルで成り上がる』のルメイルは、カナレ郡長としてアルスたちを率いる人物です。
冷静に戦況を判断する一方、人の気持ちにも目を向けられる。私には、安心して見ていられる常識人という印象があります。
特に好きなのは、7巻でレングを諭す場面と、13巻でアルスにカナレを託す場面です。
立場の違う人の思いを理解し、大切な故郷を任せられる相手も見極める。この記事では、この2つの場面からルメイルの魅力を紹介します。
※漫画7巻・13巻のネタバレを含みます。
Table of Contents
結論|ルメイルは、人の立場と守りたいものを理解できる人物
- ルメイルの魅力
- アルスを信頼する理由
- レングの正義感を否定せず、力の弱い者の事情も伝える。
- アルスと共に戦い、冷静に状況を判断する。
- 故郷への愛着を持ちながら、アルスへの信頼を示す。
自分の立場からだけで相手を判断しないところに、人格者としての魅力を感じます。
アルスは家臣や領民から慕われていて一緒に戦争をする中でアルスの治めるランベルクに、自分が目指していたカナレの未来に通じるものを感じたからです。
| 巻数 | 注目したい場面 | ルメイル人物像 |
|---|---|---|
| 7巻 | アルスやリシアに憤るレングを諭す | 立場の違う人の事情を理解する |
| 戦争を通して | アルスと共に攻略に臨む | 冷静に戦況を判断する |
| 13巻 | ベルツド郡長への任命と、カナレの引き継ぎ | 故郷を大切にし、アルスを信頼する |
ルメイルの立場|カナレ郡長としてアルスと共に戦う

当初のルメイルは、アルスの暮らすランベルクが属するカナレ郡の郡長です。
アルスの直属の上司になります。この上にはクランがいます。
アルスとは共に攻略に臨む関係で、戦いの中では冷静に状況を判断する姿を見せます。
また、クランの息子であるレングの面倒もよく見ています。戦場での指揮だけでなく、若い人物に考え方を伝える役割も担う人物です。
クラン・ルメイル・アルスの立場を整理したい方は、人物関係と戦争の流れをまとめた図解記事をご覧ください。
7巻|アルスやリシアに憤るレングを、どう諭した?
パラダイル交渉を扱う7巻では、レングがアルスやリシアの振る舞いに憤ります。
嘘やお世辞を口にする姿を見て、本当にミーシアンを愛しているのかと疑問を抱いたためです。
レングにとっては、正直であることや誇りを守ることが大切なのでしょう。その気持ちに対して、ルメイルは別の立場から考えるように促します。
権力のある者と、力の弱い者では選べる手段が違う

ルメイルが伝えるのは、権力を持つレングには嘘やお世辞が必要なくても、同じようには振る舞えない者もいるということです。
力が足りなければ、正面から主張するだけで守りたいものを守れるとは限りません。嘘をつき、時には味方を欺くことまで必要になる場合があると説明します。
ここで私が印象に残ったのは、レングの誇りと、民を守ろうとするアルスたちの思いを、両方大切にしているところです。
| レングの見方 | ルメイルが伝える別の見方 |
|---|---|
| 嘘やお世辞は誇りに反する | 力の弱い者には、守るために必要な手段となることがある |
| 本当にミーシアンを愛しているのか | 手段が違っても、ミーシアンを愛する気持ちは同じ |
嘘を何でも肯定していると読むより、相手が何を守ろうとしているのかまで見てほしい、という諭しとして受け取りました。
レングを頭ごなしに否定するのではなく、その視野を広げようとする。ここに、ルメイルの人柄がよく表れています。
13巻|ベルツド郡長への昇進を、素直に喜べなかった理由
ベルツド陥落後の論功行賞で、ルメイルはベルツド郡長に任命されます。
ベルツドは三大都市の一つ。規模や資源ではカナレを上回り、任命自体は大きな評価です。
それでも、ルメイルには素直に喜びきれない事情がありました。
先祖代々の土地であり、自分も育ったカナレを離れたくなかったからです。
地位や土地の豊かさだけで考えれば、喜ばしい話かもしれません。しかし、長く暮らし、未来を考えてきた故郷は、それだけで比べられるものではありません。
私は、この迷いがあるところにも好感を持ちました。役職だけで土地を見ていたのではなく、カナレへの思い入れを持って治めていたことが伝わるからです。

ルメイルがアルスならカナレを任せられると思えた理由
ルメイルの異動に伴い、カナレ郡長となるのがアルスです。
これはルメイルが自分の判断だけで役職を譲ったという話ではありません。そのうえで、ルメイル自身もアルスを信頼し、カナレを託す気持ちを示します。
理由は、アルスの治めるランベルクに、自分が目指していたカナレの未来に通じるものを感じたからです。
アルスを信用できる人物として評価していたことに加え、その領地の姿にも安心できる根拠がありました。
- カナレには、先祖代々の土地としての愛着がある。
- アルスの治めるランベルクに、自分の理想と重なるものを感じる。
- だからこそ、アルスになら故郷を任せられる。
単に有能だから任せるのではなく、自分が大切にしてきた土地の未来を託せる。その信頼が、引き継ぎの場面を温かいものにしています。
握手に表れる、故郷を託す気持ち

13巻でルメイルとアルスが握手する場面は、私が好きな場面の一つです。
カナレを離れる寂しさがあるからこそ、アルスへの信頼にも重みがあります。
私には、役職を引き継ぐだけでなく、カナレを大切にしてほしいという思いまで渡しているように感じられました。
13巻からの展開が気になる方は、アニメ2期の続きは漫画13巻から|先読みの見どころでも紹介しています。
ルメイルの魅力は、人と土地への思いを大切にするところ
ルメイルは、派手な能力だけで印象に残る人物ではありません。
7巻では、レングの正義感を受け止めながら、アルスたちの事情も伝えます。13巻では、故郷を離れる寂しさを抱えながら、信頼できる相手にその未来を託します。
立場の違う人を理解することと、大切な土地の未来を考えること。この2つの場面に、ルメイルらしさが表れていると思います。
アルスの成長だけでなく、その力を認め、思いを託す大人がいるところも、この作品の好きなところです。
作品全体の人材登用や育成の面白さは、育成好きの私が感じた『鑑定スキルで成り上がる』の魅力でも紹介しています。












