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こんにちは、くろしろです。
今回は、漫画『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を読んだ感想を紹介します。
私は原作漫画をコミックシーモアで全巻購入し、アニメも放送された分はすべて視聴しました。
元喫煙者として読むと、スーパーの裏にある喫煙所で交わされる短い会話や、その場だけで成立する人間関係に妙な現実味を感じる作品です。
派手な事件や急激な恋愛の進展はありません。
それでも、山田が少しずつ佐々木への好感を高めていく過程には、ほかのラブコメとは違った面白さがありました。
Table of Contents
結論|ゆっくりと縮まる大人の距離感を楽しむ漫画
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の個人的な評価は、★★★★☆です。
この作品の魅力は、ヒロインが主人公を好きになる決定的な出来事ではありません。
スーパーの裏で何度も顔を合わせ、たわいもない会話を重ねる中で、山田の気持ちが少しずつ変わっていくところにあります。
一方で、恋愛の進行はかなりゆっくりです。
「続きが気になって仕方がない」「今すぐ次の巻も読みたい」という勢いで衝動買いするタイプの作品ではありませんでした。
しかし、この遅さが悪いだけとも感じません。
現実の人間関係も、何か一つの出来事で突然変わるとは限らないからです。
気づかないうちに相手を待つようになり、言葉や反応が気になり始める。そんな小さな変化を楽しめる人には、心地よい漫画だと思います。
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『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』はどんな作品?

主人公の佐々木は、仕事に疲れたくたびれたオッサンです。
佐々木にとって日々の癒やしになっているのが、行きつけのスーパーで働く2番レジの山田さんでした。
山田はボブヘアで、いつもニコニコしている清楚系の店員です。
そんな山田に会えなかった夜、煙草を吸う場所にも困っていた佐々木へ声をかけたのが、スーパーの裏にいた田山でした。
田山は、ロックな化粧と格好をしたカッコいい雰囲気の女性です。
佐々木は女神と思っている山田と田山が同一人物と気付かず勘違いを続けながら、スーパーの裏で田山と煙草を吸うようになります。
設定だけを見ると変わった勘違いラブコメですが、実際に読んでみると、落ち着いた日常漫画に近い作品です。
面白かった理由①|勘違いラブコメなのに落ち着いて読める
山田と田山をめぐる勘違いは、本作の大きな特徴です。
正直なところ、現実で山田と田山が同じ人物だと気づかないのは、少し無理があるとも感じました。
髪形や化粧、服装が違っても、何度も近い距離で話していれば分かりそうです。
それでも不自然さばかりが気にならないのは、佐々木の性格による部分が大きいと思います。
佐々木は山田を気に入っていますが、自分のようなくたびれたオッサンが恋愛対象になるとは考えていません。
そのため、田山から分かりやすい反応を向けられても、それを恋愛感情とは受け取りません。
一般的なラブコメに登場する鈍感な主人公とは、少し理由が違います。
年齢や立場を考えて一歩引いているからこそ、佐々木の鈍さにも現実味があり、嫌味を感じずに読めました。
あと、若い子に対して嫌な思いをさせないように「直視」を避けるというのは筆者も非常に分かります。
面白かった理由②|自覚のない嫉妬を見せる山田がかわいい

私が特に好きなのは、山田が佐々木への好意を少しずつ強めていくところです。
最初から佐々木を恋愛対象として意識していたわけではありません。
自分を目当てにスーパーへ来てくれる、少し変わった常連客。最初はその程度の認識だったように見えます。ファン28号とスーパーで言われてますし、、、、
ところが、スーパーの裏で何度も会話を重ねるうちに、佐々木の行動や反応を気にするようになります。
そして、本人が自分の気持ちを明確に理解するより先に、嫉妬のような感情が態度に表れ始めます。
佐々木本人は、その変化になかなか気づきません。
読者には山田の気持ちが見えているのに、佐々木には伝わらない。この認識のズレが、本作のかわいさと面白さにつながっています。
大きな告白や急展開で関係が変わるのではなく、何気ない反応から好感度が上がっていることが分かる。
その地味な変化を見つけながら読むのが、この作品の楽しみ方だと思います。
面白かった理由③|喫煙所の人間関係に妙なリアルさがある

私は元喫煙者なので、喫煙所で生まれる独特な人間関係には覚えがあります。
煙草を吸っている数分間だけ一緒に過ごし、普段なら話さないようなことを話す。
名前や仕事について詳しく知らなくても、顔を合わせる回数が増えると自然に会話が始まることがあります。
そして、煙草を吸い終われば、それぞれの日常へ戻っていきます。
佐々木と田山の関係にも、この限られた場所と時間だからこそ成立する空気があります。
二人が最初から恋愛を目的に会っていないのも自然です。
同じ場所で一服する関係から始まり、いつの間にか相手が来ることを期待するようになる。
喫煙を美化するというより、喫煙所という小さな空間を使って、人と人が少しずつ親しくなる様子を描いた作品だと感じました。現実にありそうな感じはあります。
アニメでは山田と田山の演じ分けが光る
アニメでは、山田と田山の違いがより分かりやすく表現されています。
山田はニコニコした清楚なスーパー店員。
一方の田山は、ロックな化粧と格好で佐々木をからかうカッコいい女性です。
漫画でも表情や服装によって違いは表現されていますが、アニメでは声の調子や話し方も加わります。
特に、山田と田山の雰囲気を切り替える声優さんの演技が印象的でした。
現実には少し無理がある設定でも、声やテンポが加わることで、勘違いラブコメとして受け入れやすくなっています。
原作を読んで展開を知っていても、アニメならではの演じ分けを楽しめました。
気になった点|恋愛の進行はかなりゆっくり

本作を読む前に知っておきたいのが、恋愛の進行速度です。
山田と佐々木の距離は少しずつ縮まっていますが、一般的な恋愛漫画と比べるとかなりゆっくりです。
巻ごとに大きな事件が起こり、二人の関係が急激に変わる作品ではありません。
そのため、私は新しい巻を読み終えても「続きが気になる!」と興奮し、そのまま次の巻を衝動買いする感覚にはなりませんでした。
ここは好みが分かれると思います。
恋愛の進展や告白までの緊張感を重視する人には、物足りなく感じられる可能性があります。
ただし、この遅さは本作の良いところでもあります。
恋愛を強く前に出さないからこそ、疲れた佐々木の日常や、山田との何気ない会話を落ち着いて楽しめます。
恋愛漫画というより、少しずつ関係が変わっていく日常漫画として読んだ方が、本作の魅力を感じやすいでしょう。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』がおすすめな人
本作は、次のような人におすすめです。
- 大人同士の落ち着いた会話が好き
- 勘違いラブコメが好き
- ヒロインの自覚なき嫉妬に弱い
- 派手な展開より空気感を楽しみたい
- 疲れたときにゆっくり読める漫画を探している
- 少しずつ縮まる関係を見守りたい
反対に、次のような人には合わない可能性があります。
- 恋愛関係が早く進んでほしい
- 毎巻大きな展開や強い引きが欲しい
- テンポの速いラブコメを読みたい
- 喫煙描写そのものに抵抗がある
恋愛漫画としての刺激よりも、二人の距離感と会話を楽しめるかどうかが、購入を判断するポイントです。
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総評|山田の好感度が少しずつ上がる過程が面白い
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、くたびれたオッサンの佐々木と、山田・田山として接する女性の距離が、少しずつ縮まっていく作品です。
恋愛の進行は遅く、続きをすぐに読みたくなるような強い引きも多くありません。
それでも、山田が佐々木のことを徐々に気にするようになり、自覚のない嫉妬を見せる姿には独特のかわいさがあります。
個人的には地味に「ニヤニヤ」する作品です。
元喫煙者としても、喫煙所で短い会話を重ねる二人の関係には、妙な現実味を感じました。
一気に全巻を読ませる勢いより、疲れた夜に少しずつ読み進めたくなる心地よさを持った漫画です。
派手な恋愛漫画は苦手だけれど、登場人物の小さな感情の変化を見守るのが好きな人にはおすすめできます。
巻が進むと恋愛というより「大人」の難しさというか距離というかなんとも表現しがたいものを描いていくんだなぁと筆者は感じました。
個人的な評価は、★★★★☆です。
興味のある方は是非、確認してみて下さい。
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