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こんにちは、くろしろです。
『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』11巻では、第三王子ルイフォンの心情がメインで描かれています。
- 添い寝をした二人は結ばれる?
- ルイフォンはなぜ何も言わずに去った?
- 王太子ライオネルの目的は?
- 11巻はどのような場面で終わる?
このような疑問を持っている方へ、コミック全巻を読んでいる私が11巻の内容と感想を紹介します。
結論からいうと、11巻はルイフォンがアナスタジアへの恋心を自覚しながらも、王族として自分を犠牲にする道を選ぶ巻です。
二人の恋の結末はまだ描かれません。
しかし、アナスタジアを思い出したルイフォンが、最後の最後で本心を隠し切れなくなります。
※ここから『ずたぼろ令嬢』11巻のネタバレを含みます。
Table of Contents
11巻の結論|ルイフォンはアナスタジアを好きだと自覚する
ルイフォンは、アナスタジアと同じベッドで一夜を過ごします。
ただし、二人が男女の関係になったわけではありません。疲れ切っていたルイフォンを休ませようとした、アナスタジアの意思による添い寝です。
隣で無防備に眠るアナスタジアを見たルイフォンは、自分が彼女に惹かれていることを自覚します。

ところが、ルイフォンは気持ちを伝えません。
自分はディルツ王国の第三王子、アナスタジアは自由な服飾職人として生きようとしている女性です。
身分だけでなく、ルイフォンには王族として解決しなければならない問題も残されています。
「結ばれる恋ではない」と考えたルイフォンは、アナスタジアに何も告げないまま去ってしまいました。
想いが通じ合いそうになった直後だからこそ、もどかしさが残る展開です。
ルイフォンが学んだ「頑張ってはいけない」
11巻では、ルイフォンの過去も描かれます。
ルイフォンは、本来とても優秀な人物です。
しかし王族に生まれた彼は、次期国王となる兄ライオネルよりも目立つことは許されませんでした。
優秀すぎれば兄の立場を脅かしてしまう。

そのためルイフォンは、「真剣に頑張ってはいけない」と学びます。
能力がないのではなく、能力がないように振る舞わなければならなかったのです。
いつも飄々としていて、少し軽そうに見えるルイフォン。
しかし、その態度は自分を守り、王族の中で生き残るために身につけたものだったと分かります。
過去編では、そんなルイフォンにとって学友の存在がどれほど大切だったのかも描かれました。
明るく振る舞う現在の姿の裏に、王族として自分を抑え続けてきた過去があります。
私は、11巻でルイフォンの印象が大きく変わりました。
王太子ライオネルがマリーたちの結婚を妨害
王宮を調査した結果、マリーとキュロスの結婚を差し止めていた人物が王太子ライオネルだと判明します。
ライオネルは、グラナド家が持つ大きな力を王家の都合で利用しようとしていました。
キュロスはルイフォンにとって大切な親友です。
さらに、ライオネルの謀略に巻き込まれた妹からも助けを求められます。
ここでルイフォンは、自分の幸せよりも友人や妹を守ることを優先しました。
アナスタジアへの気持ちを封じ、単身で大国フラリアの女王ミレーヌのもとへ向かいます。
ルイフォンは自分を犠牲にして国を救おうとする
ルイフォンが差し出したのは、お金や地位ではありません。
自分自身です。
ミレーヌ女王の望みを受け入れ、娘のクローデッド姫との結婚や、将来的にフラリアの国王となる道まで背負おうとします。
これは政略結婚という言葉だけでは片づけられない選択です。
ルイフォンは、愛するアナスタジアと結ばれる未来を諦め、生涯を国と周囲の人のために使おうとしていました。
優秀でありながら、優秀ではない自分を演じる。
好きな女性がいながら、その気持ちを伝えない。
そして最後には、自分の人生そのものを差し出す。
11巻を読んで私が最も印象に残ったのは、このルイフォンの自己犠牲でした。
一見すると軽い王子ですが、実際には誰よりも王族としての責任を背負っています。
「気持ち悪い」で本心があふれ出す
ルイフォンは、自分の気持ちを押し殺してミレーヌ女王を受け入れようとします。
ところが、男女の関係を迫られた瞬間、頭に浮かんだのはアナスタジアでした。
そして思わず、
「気持ち悪い……うぷっ」
と拒絶反応を示してしまいます。
自分を犠牲にすると決めても、心と体までは思いどおりになりません。
深刻な場面でありながら、ルイフォンの反応があまりにも正直で、少し笑ってしまいました。
同時に、ルイフォンがどれだけアナスタジアを大切に思っているのかが伝わる場面でもあります。
さらに11巻は、その様子をアナスタジアが背後から見ていることを示す場面で終わります。

ルイフォンはどうやってこの状況を説明するのか。
アナスタジアは、何も告げずに去ったルイフォンをどう思っているのか。
二人の関係をどこへ着地させるのか、非常に気になる終わり方でした。
11巻を読んだ感想|ルイフォンの見方が変わる一冊
アニメでは、マリーとキュロスの恋やシャデラン家との問題が中心でした。
しかし11巻では、ルイフォンが物語の主役といってもよいほど掘り下げられます。
特によかったのは、ルイフォンが単に格好いい王子として描かれていないことです。
優秀なのに、兄を立てるために実力を隠す。
好きな女性ができても、身分や責任を考えて身を引く。
友人や妹を守るためなら、自分の人生まで差し出そうとする。
その姿は格好よくもあり、同時に危うくもあります。
ルイフォンには、誰かのために自分を犠牲にするだけでなく、自分自身も幸せになってほしいと思いました。
そして、その無理を止められる可能性を持っているのがアナスタジアです。
守られるだけではなく、自分で人生を選んできたアナスタジアだからこそ、ルイフォンの自己犠牲にも黙って従わないのではないでしょうか。
11巻はこんな人におすすめ
11巻は、次のような方におすすめです。
- アニメ終了後の物語が気になっている
- ルイフォンの過去や本心を知りたい
- アナスタジアとの身分違いの恋を見届けたい
- マリーとキュロスの結婚妨害がどうなるか知りたい
- 恋愛だけでなく王家の謀略も楽しみたい
マリーとキュロスが両想いになった後も、この作品の面白さは終わりません。
むしろ、王家の事情とルイフォンの自己犠牲が絡み始めてから、物語はさらに深くなったと感じます。
まとめ|11巻はルイフォンが幸せを諦めようとする巻
『ずたぼろ令嬢』11巻の内容をまとめます。
- ルイフォンはアナスタジアと添い寝する
- アナスタジアへの恋心を自覚する
- 結ばれる恋ではないと考え、何も言わずに去る
- 王太子ライオネルがマリーとキュロスの結婚を妨害していた
- ルイフォンは親友と妹を救うため、自分を犠牲にする
- ミレーヌ女王からクローデッド姫との結婚や国王になる道を示される
- アナスタジアを思い出し、ミレーヌ女王を受け入れられない
- 背後にアナスタジアがいる場面で11巻が終わる
11巻では二人の恋に決着がつきません。
だからこそ、アナスタジアがルイフォンの無茶をどう止めるのか、その後が読みたくなります。
ルイフォンとアナスタジアの恋を追いたい方にとって、11巻は外せない一冊です。













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